浮き出し加工で印刷面を立体的に表現する
2009 年 5 月 11 日
今回は印刷表面加工オプションの「浮き出し加工」をご紹介します。
浮き出しは金属の版を使って紙に圧力を掛け、印刷面に凹凸を付ける加工方法です。箔押しと同じ加工方法の、箔を使わないタイプとなります。
加工面には印刷がされていなくても、浮き出し加工をすることができます。その場合、凹凸だけが表現されることになります。
種類としては、凸をつける「エンボス(浮き出し)」と、凹をつける「デボス(空押し)」があります。
用途としては、名刺、レターヘッド、パッケージ、シール、書籍の表紙など。紙のほかに革製品やビニールにも加工できます。
ご注文の際には、以下のような点にご注意ください。
・薄手の紙には不向きです。紙、皮、ビニールへの加工ができます。
・紙の端から余白は8m以上必要になります。
・裏面に凹のデボス(またはエンボス)がどうしても出来てしまいます。
・0.5mm以下の罫線には使用できません。線幅は1pt以上、フォントサイズは10pt
以上でお願いします。それ以上小さいと文字潰れの原因となります。
・厚い用紙になると特に出にくいので1mm以上の罫線でお願いします。
・細かいデザインだと凹凸がうまく出ないことがあります。
・浮き出し加工用のデータは、細罫(スミ100%)で加工部分を指定し、トンボ付きのデータを印刷用データと合わせて入稿してください。画像データでは使用できません。パスで作成してください。
・耐久性としては、積み重ねなどは問題ありません。コストは比較的安価です。