オフセット印刷用PDF[エラー]「インキ総量が350%以上の線オブジェクトがあります!」の対処方法
PDF/X-1aのAcrobatプリフライトチェック「フデビンチェック」で表示されるエラー
メッセージの対処方法についてご紹介します。
「このPDFには インキ総量が350%以上の線オブジェクト があります!」の対処方法
このPDFには インキ総量が350%以上のオブジェクト があります!
Illustrator などでCMYK 4色を350%以上でかけ合わせて作成しているか、
またはRGBブラックからCMYKの「リッチブラック」に変換されている可能性があります。
WordやExcel、Powerpointなどで作成されたPDFファイルは
基本的にカラースペースがRGBです。
これらを印刷データ用PDF/X-1aにするにはカラーをCMYKにする必要があります。
その際、RGB変換で墨ベタのインキ量が、
かけ合わせのCMYKになってしまうため350%以上のインキ量になってしまいます。
■このエラーへの対応策■
Illustrator でかけ合わせのCMYKを350%未満にまとめるか、
Acrobatの[色を置換]機能を使って、
RGBからCMYKへの変換時に掛け合わせのCMYKになってしまう「リッチブラック」を、
墨単色のベタ状態(K:100%)に変換します。
<色を置換>
≪Acrobat8≫
1.元データのRGB状態のPDFをAcrobatで開き、
PDFメニューで【アドバンスト→印刷工程→色を置換】を選択します。
[色を置換]ダイアログが表示されます。
2.[色の置換]RGB→CMYK
[文書の色]から【デバイスのRGB(またはキャリブレーションされたRGB)】を選択し、
[アクション]で【変換】を選択、
[変換後のカラースペース]は【Japan Color 2001 coated(推奨)】を選択します。
その他の変換しない項目(デバイスのCMYKなど)については、
[文書の色]から項目を選択し、[アクション]で【保持】を選択します。
※この時必ず、[変換オプション]の項目で
【黒のオブジェクトを維持】にチェックを入れます。
[OK]をクリックして変換を実行します。
3.別名で保存
元データを別名で保存します。
≪Acrobat9≫
1.元データのRGB状態のPDFをAcrobatで開き、
PDFメニューで【アドバンスト→印刷工程→色を置換】を選択します。
[色を置換]ダイアログが表示されます。
2.[色の置換]RGB→CMYK
[カラータイプ]から【任意のRGB)】を選択し、
[変換コマンド]で【プロファイル変換】、
[変換プロファイル]は【Japan Color 2001 coated(推奨)】を選択します。
その他の変換しない項目(任意のCMYKなど)については、
[変換プリセットから]から項目を追加し、
[変換コマンド]で【保持】を選択します。
その他の変換しない項目(デバイスのCMYKなど)については、
[文書の色]から項目を選択し、[アクション]で【保持】を選択します。
※この時必ず、[変換オプション]の項目で
【黒を維持】にチェックを入れます。
[OK]をクリックして変換を実行します。
3.別名で保存
元データを別名で保存します。
いかがでしょうか?対処できましたか?
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