オフセット印刷用PDF/X-1aの[警告]メッセージ「特色の数が0を超えている」の対処方法
PDF/X-1aのAcrobatプリフライトチェック「フデビンチェック」で表示される[警告]メッセージの対処方法についてご紹介します。
「特色の数が0を超えている」の対処方法
このPDFには、CMYK以外の特色が含まれています。
意図したものならば問題ないですが、特色1色印刷や特色2色印刷の指定の場合、CMYK版のいずれかに置き換えて作成してください。
意図していないものは、CMYKに分解します。
■この警告への対応策■
Acrobatで色の置き換えを行い、特色を「K版に置き換える」か「CMYKに分解して変換」を行います。
1色の場合は前者を、4色のカラー印刷の場合は後者を選べます。
2色印刷の場合は、Acrobat上で2版に置換することはできませんので、元データをPhotoshop・IllustratorなどでCMYKいずれかの2版で制作し直して、改めてPDFデータを別名で保存し直す必要があります。
≪Acrobat≫
1. [アドバンスト → 印刷工程 → 出力プレビュー]を選択します。
【出力プレビュー】ダイアログが表示されます。
2.[出力プレビュー]で特色を確認
[色分解]のリストに特色名が表示されます。
また、[表示]で[特色]を選択すると、特色部分のみがPDF画面上に表示されますのでご確認ください。
3.特色をK版に置き換える(1色印刷の場合)
[アドバンスト → 印刷工程 → 色を置換]を選択します。
【色を置換】ダイアログが表示されます。
≪Acrobat8の場合≫
[文書の色]で特色を選択し、[アクション]で【プロセスブラック(または他の色)にマップ】を選択して「変換後のカラースペース]は【Japan Color 2001 coated(推奨)】、[変換オプション]は【プロファイルを埋め込まない】を選択し、【黒のオブジェクトを維持】をチェックしてOKをクリックしてください。
≪Acrobat9の場合≫
[一致条件]の[カラータイプ]で【特色】を選択し、[変換属性]の[変換コマンド]を【プロファイル変換】、[変換のプロファイル]を【Dot Gain 15%】を、[レンダリングインテント]は【知覚的】を選択し、変換のオプションで【黒を維持】にチェックしてOKをクリックしてください。
4.特色をCMYKに分解して変換する(4色印刷の場合)
[アドバンスト → 印刷工程 → 色を置換]を選択します。
【色を置換】ダイアログが表示されます。
≪Acrobat8の場合≫
[文書の色]で特色を選択し、[アクション]で【変換】を選択して、「変換後のカラースペース]は【Japan Color 2001 coated(推奨)】、[変換オプション]は【プロファイルを埋め込まない】を選択し、【黒のオブジェクトを維持】をチェックしてOKをクリックしてください。
≪Acrobat9の場合≫
[一致条件]の[カラータイプ]で【特色】を選択し、[変換属性]の[変換コマンド]を【プロファイル変換】、[変換のプロファイル]を【Japan Color 2001 coated(推奨)】を、[レンダリングインテント]は【知覚的】を選択し、変換のオプションで【黒を維持】にチェックしてOKをクリックしてください。
5.別名で保存
PDFデータを別名で保存します。
いかがでしょうか?対処できましたか?
その他、詳しくはサポートセンターまでお気軽にどうぞ。